【寒ざらし栽培のサンふじ誕生】2008/12
凍結直前のギリギリまで寒さにさらして、”みつ”の割合を増やした高級りんごが発売されることになり、
きょう生産地の岩手町で試食会が行われました。
初めて商品化されたのは「寒ざらし栽培」のサンふじです。
岩手町役場では新たなブランドりんごの誕生を祝って集まった関係者がさっそく試食をしました。
りんごは収穫が遅れると樹の上で凍ってしまい、販売できなくなりますが、
農業改良普及センターやJA、農家が協力して取り組んだこの「寒ざらし栽培」では、
りんごに3重になった袋をかぶせ通常より10日ほど長く、低温にさらします。
低温で酵素の働きが弱まると、糖分が代謝されずに実の中にたまり、”みつ”が増します。
寒ざらしは、糖度15度以上の甘いりんごを選んで行われますが、出荷できるのは収穫全体のわずか5%。
収穫は気温をにらみながら慎重に行なわれました。販売を行なう田村りんご店では、
5キロ入り9800円で販売する予定で、すでに60箱以上の注文が寄せられているということです。